「香りのつけ過ぎ」ご用心。嗅覚の“敏感で鈍感”なふしぎ
最近、少しずつ汗ばむ日が増えてきましたね。
街を歩いていると、すれ違いざまにふわっと良い香りがしたり、制汗剤の爽やかな香りが漂ってきたり。
汗やニオイが気になる季節だからこそ、身だしなみとして香りをまとう方が増えるのは、とても素敵なことだなぁと思います。
でも……実は私、「うっ……ちょっと香りが強すぎるかも」ってツラく感じてしまうことがよくあるんです。
みなさんの中にも、電車の中などで「良い香りのはずなのに、なんだか頭が重くなっちゃう…」「気分が悪くなっちゃった…」なんて経験、ありませんか?
実はこれ、香りを仕事にしている私でさえあることなんです。
昔、アロマショップに入ったとき、店内に焚かれた香りが強すぎて長居できずにそっと店を出てしまったことまであります(笑)。
どんなに良い香りでも、強すぎると「癒やし」どころか「負担」になっちゃうんですよね。
嗅覚って、実は「すっごく敏感で、すっごく鈍感」
人の鼻って、ちょっと面白い性質を持っています。
それは、「ものすごく敏感なのに、すごく鈍感」だということ。
鼻から入った香りは、脳の感情や記憶にダイレクトに届くので、ほんの少しの変化にもパッと反応できる「超・敏感」なセンサーです。
でもその一方で、同じ香りをずっと嗅いでいると「この香りは危険じゃないな」って脳が慣れてしまって、香りを感じにくくなるんです。これが「鈍感」なところ。
自分の香水や柔軟剤の香りに慣れてくると、「あれ、あんまり香ってないかな?」と思って、つい付け足したくなっちゃいますよね。
でも、周りの人にとっては「ちょっと強すぎるかも…」と感じてしまうのは、この鼻の仕組みのせいなんです。
香りは「自分も周りも、心地いい」くらいがベスト
もちろん、香りを楽しむこと自体は、ココロをほぐしたり気分転換になったりする素晴らしい時間です。
だからこそ、これからの季節は「ちょっと控えめかな?」と思うくらいの加減がおすすめです。
・香水やミストは空中にシュッとして、その下をくぐるようにまとってみる
・体温が高い場所じゃなくて、足首などほのかに香る場所につけてみる
・お部屋で焚くときは、換気をしながらほんのり香らせる
風に乗って、ときどき「ふわっ」と香るくらい。
それくらいが、自分にとっても周りの人にとっても、いちばん心地よい癒やしになりますよ。
汗ばむ季節、自分を労わる香りが、みんなにとっても優しいものでありますように。
みなさんもぜひ、自分にぴったりの「心地よい加減」を探してみてくださいね。
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